アントワーヌを追いかけて

あるいは「日曜哲学」へのいざない

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ワイルド・サイドを歩け

勝手に生きろ! (河出文庫 フ 3-5) 作者:チャールズ ブコウスキー 河出書房新社 Amazon ぼくの人生を振り返ってみると、決して順風満帆というわけではない。子どもの頃は友だちを作ることもできず本の中に閉じこもってばかりで、そんな孤独な生活を大学まで送…

偶然の音楽

世の中は偶然に満ちている (単行本) 作者:赤瀬川 原平 筑摩書房 Amazon いまこれを書いているのは午後10時51分。外は雨が降っているようで、そう思うとふと「雨のよく降るこの星では……」というフレーズが思い出されたのでそのままそれに導かれて、小沢健二の…

わたくしのビートルズ

季節の記憶 (中公文庫) 作者:保坂 和志 中央公論新社 Amazon ぼくが毎週木曜日に参加しているあるミーティングにおいて、ぼく自身がプレゼンテーションを行う番が回ってきた。引き受けたのはいいのだけど、いったい何を話すべきかあれこれ考えても妙案を思い…

Don't Look Back In Anger

日本人の目玉 (ちくま学芸文庫) 作者:福田 和也 筑摩書房 Amazon まだ20代の若い頃、ぼくにはさまざまな「仮想敵」がいた。わかりやすく言えば血気盛んな青年でいろんな物事に常に論争をふっかける喧嘩っ早い、はた迷惑な鼻つまみ者だった。具体的に言えばぼ…